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Twitter、気象警報など公営サービスによるAPI使用は無料に

» 2023年05月03日 09時58分 公開
[ITmedia]

 Twitterは5月2日(現地時間)、「気象警報、交通機関の最新情報、緊急通知をツイートする認証済みの政府または公営のサービス」にはAPIを無料で提供するとツイートで発表した。


 昨年10月にイーロン・マスク氏に買収されたTwitterは今年2月、それまで無料で提供してきた「Twitter API」を有料化すると発表3月に発表された新APIは、1カ月当たり1500件だけツイートできる無料プランもあるものの、ベーシックが月額100ドル、企業向けは月額4万2000ドルからとなっている。

 これを受け、米ニューヨーク市の都市交通局(MTA)は4月29日、「乗客に一貫した情報を提供するのにTwitterはもはや信頼できないので、ツイートでの警告を終了する」とツイートし、専用アプリを利用するよう呼び掛けた。

 nyct MTA傘下のニューヨーク市地下鉄のアラートツイート例

 TwitterはAPI無料提供の基準である「認証済み」について具体的な説明はしていないが、おそらく黄色(Twitterは金色としている)あるいはグレーのチェックマークの付いているアカウントを指すようだ。MTAには金色のチェックマークが、気象警報をツイートしている米国立気象局(NWS)にはグレーのチェックマークがついている。

 Twitterは3月末、企業や非営利団体向けの認証サービス「Verified Organizations」の提供を開始した。金色のチェックマークを表示できるようになるこのサービスのサブスク基本料金は月額1000ドル(日本では13万5000円)だ。MTAには金色のチェックマークが表示されている。

 また、政府機関や多国間機関、またはその関係者のアカウントにはTwitterがグレーのチェックマークを付与している。

 MTAはTwitterの発表を受け、ツイートでのアラートを再開するとツイートした。


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