漫画メディア運営などを手掛けるアル(東京都渋谷区)は5月11日、漫画家の作業をサポートするAIチャットbotサービス「ComicCopilot」を公開した。AIが名前のアイデア出し、せりふの修正をサポートしてくれる他、漫画家をほめてくれるという。ChatGPT APIを活用し、「少年ジャンプ+」編集部の知見やアイデアを投入して開発した。
作品のテーマやタイトル、登場人物の名前、必殺技名などのアイデア出しの他、せりふの短縮や言い換え、校正など具体的な作業サポート機能を搭載。作品への評価や感想、仮想の読者からのフィードバックを生成する機能や、問題解決ではなくとにかく漫画家を励ます機能も備えている。
ただし、AIが生成するアドバイスやアイデアには他作品の内容が含まれる可能性がある。AIが出力した内容は利用者側で精査し、権利侵害などに配慮して使うよう案内している。歴史上のデータなど必ずしも正確な情報が出力されるわけではない点にも注意が必要という。
送信されたデータはChatGPT APIを提供する米OpenAI側で悪用を監視するため一時的に保管するが、ChatGPTの学習には使わない。アルと集英社は送信されたデータを収集しないとしている。
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