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歌詞を入力するだけでAIが作曲、歌ってくれる「SongR」話題 日本でも研究されてきた技術

» 2023年05月15日 14時05分 公開
[岡田有花ITmedia]

 Webブラウザから英語詞を入力するだけで、AIが作曲して歌詞入りの楽曲を自動生成する米国のサービス「SongR」が話題だ。同様なサービスはこれまでにもあったが、ポップスやピアノロックなどから曲調が選べることや、歌声が自然なことなどが特徴だ。

 同様なサービスは日本でも以前から研究されており、Webから使いやすいものとしては「CREEVO」(クリーボ)などがある。日本語歌詞を試したい人は、日本のサービスを利用するといいだろう。

画像 SongR
画像 CREEVO

 話題のSongRは、米国のベンチャー企業RIFFITのサービスだ。

 ポップス、ピアノロックの他、ヒップホップ、カフェから曲調を選び、英語で750文字以内のテキストを入力した上で、「エミリー」(女声)か「ケビン」(男声)を選んで30秒ほど待つと、入力した歌詞と曲調、歌声で歌を自動生成する。生成された歌はダウンロードして公開できるため、国内外で多くのユーザーがTwitterなどで曲を公開している。

日本の自動作曲AIは

 AIによる自動作曲は、日本でも以前から研究されてきた。2007年には東京大学が、日本語歌詞から自動でAI作曲する「Orpheus」(オルフェイス)を発表して話題に。システムは2023年現在でも公開されており、無料で利用することができる。

 京都大学が2020年に公開した作曲AI「CREEVO」(クリーボ)も同様のサービス。ユーザーの評価を基にして新しいAIモデルが生まれ続けるのが特徴だ。名古屋工業大学の歌声合成技術「Sinsy」(しぃんしぃ)を活用している。

 筆者は、日本語で作った歌詞を、アルファベットにして「SongR」に歌わせてみた後、日本語のまま「CREEVO」に歌わせてみた。当然ながら、日本語の歌詞はCREEVOのほうが自然に聞こえたので、日本語歌詞で作曲AIを試したい人には「CREEVO」がおすすめだ。

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