この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「macOSでDockerコンテナ-ホスト間のネットワーク速度が5倍高速に。Docker Desktop 4.19正式リリース」(2023年5月16日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
WindowsやMac、Linuxなどのマシンに対して手軽にDockerコンテナ環境を導入し、GUIで統合管理できるDocker Desktopの最新版「Docker Desktop 4.19」が正式にリリースされました。
Docker Desktop 4.19の最大の目玉は、macOSでDockerコンテナとホストOSの間のネットワーク性能が5倍高速になった点です。
これは、macOSの仮想化機能であるHyperKit用のTCP/IPスタックとしてDocker社が開発したVPNkitを、Googleが開発した軽量なコンテナランタイムであるgVisorのTCP/IPスタックに置き換えることで実現されたと説明されています。
この高速化によって、例えばmacOS上のDockerコンテナ内のNode.jsがインターネット経由でnpmパッケージをダウンロードするといった場合に、より高速な処理が実現されます。
1つ前のバージョンであるDocker Desktop 4.18から、「docker init」コマンドが導入されました。これはDockerイメージを作成する際に必要なDockerfileやComoseファイルなどの関連ファイルを自動的に生成してくれるコマンドです。
当初docker initコマンドはGo言語のみ対応していましたが、今回のDocker Desktop 4.19でNode.jsとPythonにも対応するようになりました。
また、Dockerイメージのレイヤごとのサプライチェーンを確認できる新ツール「Docker Scout」がアーリーアクセス版として追加されています。
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