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Neuralinkの脳埋め込みチップにFDAがゴーサイン 被験者募集開始へ

» 2023年05月26日 14時27分 公開
[ITmedia]

 イーロン・マスク氏が2016年に創業した米Neuralinkは5月25日(現地時間)、神経記録・データ送信デバイス「Link」を人間に埋め込む臨床試験の認証を米FDA(食品医薬品局)から取得したとツイートで発表した。


 マスク氏は昨年11月に開催したイベントで、半年以内にデバイスを人間の脳に埋め込めるようになると語った。このデバイスは、脳の活動でコンピュータなどを直接制御できるようにするためのものだ。

 neuralink 1 Neuralinkの脳埋め込みデバイス「Link」

 臨床試験の被験者募集はまだ始まっていないが、公式サイトには「患者登録」コーナーがある。これは「将来のNeuralinkの臨床試験への予備的適格性を判断する」ためのものという。

 neuralink 2 患者登録募集ページ

 応募条件は、米国在住の18歳以上で、四肢麻痺、対麻痺、視力喪失、難聴、および/または話す能力がない人。患者登録した場合、臨床試験を受けられる可能性がある。

 昨年11月のイベントでは、デバイスを埋め込んだサルが画面上のキーボードを操作して自分の欲しいスナックを獲得する動画が披露された。

 neuralink 3 キーボードを操作するサル

 Linkは専用の手術ロボットで脳に埋め込む。ロボットは脳をスキャンするカメラとセンサーを備え、患者が頭部を入れて固定すれば「1時間足らずで無痛でインプラントでき、入院の必要もない」という。ロボットは頭蓋骨の一部を切り取って5ミクロンのワイヤーの束を血管を回避しつつ脳に埋め込む。切り取った穴にLinkがすっぽりはまるので、術後は外から分からないようになる。

 leuralink 4 手術ロボット

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