政府は5月30日、熱中症による死者数を2030年までに半減させることを目標とした「熱中症対策実行計画」を公表した。教室へのエアコン設置も支援する。
計画では、熱中症予防の啓発、高齢者や子どもの対策強化など8項目を挙げ、国や自治体、企業などの役割を記載した。環境大臣を議長とする「熱中症対策推進会議」が実施状況を確認する。
より具体的な施策も示した。例えば保育園や幼稚園では送迎用バスの置き去り防止の取り組みを強化して事故を予防する。公立の小中学校では教室や体育館などへのエアコン設置を支援する。企業(職場)には「暑さ指数」を活用した熱中症予防の実施を求める。
政府は2007年から関係省庁による熱中症関係省庁連絡会議を実施するなど対策を進めてきたが、過去5年間の熱中症による年間死者数は1295人(5年移動平均)と依然高い水準にある。これを2030年までの中期的な目標として半減させることを目指す。
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