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「arrows」「らくらくスマホ」は今後もサポートされる? 携帯大手4社に聞いた

» 2023年05月30日 19時30分 公開
[山川晶之ITmedia]

 「arrows」や「らくらくスマートフォン」シリーズなどのスマートフォンを手掛けてきたFCNTが5月30日、民事再生手続きを開始したと発表した。

民事再生手続きを開始した「arrows」などのスマートフォン事業を手掛けるFCNT

 同社は携帯端末の製造・販売を「本日以降速やかに停止」するとしており、サポートについても携帯キャリアとの協議を進めるとしつつも「一旦停止する」としている。FCNT製スマートフォンを利用しているユーザーは今後もサポートを受けられるのだろうか、MNO4社に聞いた。

 いち早くサポート継続を表明したのはNTTドコモ。らくらくホン、らくらくスマートフォン、arrowsシリーズについて「アフターサポート体制を整え、販売を継続する」としている。サポート体制の内容について、「具体的な対応については早急に検討を進めている状況。どのモデルをどの期間までというのは現時点で申し上げられないが、現在販売している商品の故障修理対応、販売は継続する」という。

いち早くサポート継続を表明したドコモ
ドコモが販売していたシニア向けスマートフォン「らくらくスマートフォン」

 KDDIもサポートを継続。修理受付対応状況に掲載されている端末については、引き続き修理を受け付けるという。また、故障紛失サポートに加入しているユーザーであれば、交換機お届けサービスも利用可能。基本的には、今後も他社製スマートフォンと同じくサポート含めて対応する他、現在販売している端末も引き続き取り扱うとしている。

KDDIやソフトバンクでも販売している「arrows We」

 ソフトバンクも同様だ。今後もアフターサポート体制を整えて販売を継続するという。具体的には、修理体制が整備されるまでは端末交換などで対応し、整備され次第修理を再開するとのこと。現在同社が扱っている「arrows we」では故障時に端末交換を予定。すでに販売を終了した「arrows U」「arrows J」(ワイモバイルモデル)については、交換対応を検討中という。

ソフトバンクが掲載したお知らせ

 楽天モバイルについては、現時点でFCNT製スマートフォンを取り扱っていないものの、過去に「arrows RX」というモデルを販売していたことがある。このモデルのサポートについて確認したところ「状況確認中」との回答があった。明日以降、サポートの方針が固まるとしている。

楽天は過去に「arrows RX」を取り扱っていたことがある

 なお、今後のOSアップデートやセキュリティパッチなどの提供についてはFCNTに確認中。アップデートがあり次第追記する。

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