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「15インチ MacBook Air」の実物を触ってきた “薄くて大画面”はシンプルに魅力的(1/2 ページ)

» 2023年06月07日 15時00分 公開
[村上タクタITmedia]

 ウワサされていたMacBook Airの15インチモデルが正式に登場した。実際にカタチになってみると、これがなんとも手ごろな、多くの人に勧める魅力的なモデルに仕上がっていた。アップルの年次開発者会議「WWDC23」にて実機に触れる機会があったので、ファーストインプレッションをお届けしたい。

今回、発表されたモデルの中で、もっとも現実的に手に取りやすい、一般的なモデルがこのMacBook Airの15インチモデルだ

 ちなみに今から注文できて、発売は6月13日。一番リーズナブルな256GBのモデルが19万8800円(税込)とギリギリ20万円を切る。もうちょっと実用的な512GBモデルは22万6800円。どちらもメモリは8GBだが、このマシンの使い方なら大丈夫だろう(もちろんオプションで16GB、24GBにアップグレードできる)。

厚さ11.5mmで15.3インチの大画面

 MacBook Airの13インチモデルは、薄くて軽いボディと「Apple M2」チップのおかげで、モバイルワークに必要十分な性能をギッチリと詰め込んだモデルに仕上がっているが、チップセットなどハードウェア的な性能はほぼそのまま(厳密には13インチと違い、15インチのM2は10コアGPUの上位版のみ)、大きな15.3インチディスプレイを搭載したのが本機。

 大画面のおかげか、重量は1.51kgあるものの、持つと不思議と軽さを感じる。

本体の厚さはわずか11.5mmと、13インチのMacBook Air(11.3mm)とほぼ同じ

 液晶パネルのピクセル数は、13インチモデルの2560×1664ピクセルから、2880×1864ピクセルと大幅にアップ。

 MacBookには、超高性能を誇るProの16インチモデルもあるが、「性能はそこまで必要ではないけれど、大画面があるというれしい」という人向けのモデルが用意されたことになる。

15.3インチディスプレイはP3色域、500ニトの13インチと同じスペックのもの

 チップなどの性能は13インチと同じだが、スピーカーは大幅にグレードアップしている。広がったスペースを利用して、フォースキャンセリングウーファーを備えた6スピーカーシステム(13インチは4スピーカー)を搭載しているのだ

 大画面とともに、良い音響を楽しんで欲しいということだろう。フォースキャンセリングウーファーが追加されたということは、低域が補強されていることを意味する。ノートPCといえば昔は、少しキンキンとしたチープな音質で仕方がないと思っていたのだが、MacBook Air 15インチでは、薄型ノートPCの領域を超えたサウンドが楽しめそうだ。

フォースキャンセリングウーファーはキーボードの上に配置されている

 なお、キーボードやパームレスト周辺にスピーカー穴は見えない。デザイン的にはちょっと間延びした感じがする。

本体もかなり大きく、キーボード左右のスピーカー穴がないから間延びした感じがする
Magic Keyboard、Touch IDなどの装備も13インチモデルと共通
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