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MetaのザッカーバーグCEO、「Apple Vision ProはQuestと方向性が異なる」

» 2023年06月09日 07時47分 公開
[ITmedia]

 米Metaのマーク・ザッカーバーグCEOは6月8日(現地時間)、木曜定例の全社会議で、米AppleがWWDCで発表した「Apple Vision Pro」について言及したと、この全社会議を視聴したというThe Vergeが報じた。

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 MetaはWWDC直前の1日に唐突にVRヘッドセットの新モデル「Quest 3」を発表した。発売は早くとも今秋だ。

 ザッカーバーグ氏は、「Appleが何を発表するのか本当に興味があった」が、蓋を開けてみれば「彼らの発表は、われわれが重視している価値とビジョンとの違いを示した」と語った。

 「メタバースとプレゼンスに対するわれわれのビジョンは基本的にソーシャルなものだ。人々が交流し、親密さを感じることに重点を置いている。対象的に、Appleが見せたデモはすべて、人が1人でソファに座っているものだった。つまり、Vision Proはコンピューティングの未来のビジョンかもしれないが、私が求めているものではない」とザッカーバーグ氏。

 quest Meta Questのビジョンは人との交流

 実際、Appleは「空間コンピューティング」という言葉を提示し、物理ディスプレイに代わるコンピューティングツールという位置付けでVision Proを紹介した(だからこそ基調講演では「メタバース」や「VR」などのワードを使わなかった)。

 vision Apple Vision Proは「空間コンピューティング」

 ザッカーバーグ氏はAppleの発表を見て「われわれがやっていることは重要であり、成功するだろうと楽観的になった」と語った。

 実際にはユーザーが求めているものがメタバースなのか空間コンピューティングなのかは、まだ分からないところではあるが。

 ザッカーバーグ氏が全社会議で語ったことのトランスクリプトはThe Vergeの記事末で読むことができる。

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