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なぜ「ティアキン」はクリアしても止められない? 182時間も研究したマンガ家の「神室町理論」とはサダタローのゆるっとマンガ劇場(1/5 ページ)

» 2023年06月11日 13時50分 公開
[サダタローITmedia]

 「最も早く売れた任天堂のゲーム」としてギネス世界記録に登録されたNintendo Switch用ソフト「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」(以下、ティアキン)。先日ボクもついにクリアしました!

「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」 © Nintendo

 総プレイ時間は約182時間。前作より分かりやすく、シンプルながらもアツいストーリーに夢中になって最後は一気に進めました。でも、クリアした今でも相変わらずティアキンの世界を駆け回っています。

 ティアキンの探索要素は秀逸でクリア後も止め時がありません。リンクに数々の試練を与える祠(ほこら)、装備スロットを拡張するためのアイテムをくれる「コログ」など豊富な探索要素があり、しかも連続的に見つけられるように配置されているので、気が付くと延々とプレイしているのです。

 もう1つ探索が楽しい理由は、前作「ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド」からの世界の変化を見られることです。ティアキンの舞台は前作から数年が経過したハイラル王国。そこには前作から変わらず暮らすキャラクター達がいるわけですが、子どもが成長していたり、前作にはなかった物ができていたり……そんな変化を楽しみたくて、つい歩き回ってしまいます。

 この感覚は、ボクの大好きな「龍が如く」(セガ)シリーズに近いです。龍が如くは、シリーズを通して基本的に「神室町」という町が舞台で、そのマップ構成も変わりません。でも作品ごとに細かな変化があり、それを見るのが楽しいので、新作が出るとついつい手に取ってしまいます。

 もしかすると任天堂はハイラル王国を神室町のような存在にしたいのかもしれません。そんなことを考えながら、今日もボクはハイラルの地を駆け巡るのです。

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