軟体動物の1つに「ウミウシ」という生き物がいる。鮮やか色彩やユニークな模様を持つことから「海の宝石」とも呼ばれており、日本近海で見られるウミウシは1400種以上にも及ぶという。そんなウミウシの中に「インターネットウミウシ」と呼ばれる種が存在するのをご存じだろうか。
このウミウシの学名は「Halgerda okinawa」で、インターネットウミウシはその和名に当たる。網目状の模様がコンピュータ同士をつなぐネットワークの“網”に見えることが由来とされる。NPO法人「全日本ウミウシ連絡協議会」の中野理枝理事長のブログ記事(2018年)によると、1999年に発行された書籍「海洋生物ハンドブック」(著:益田一)で提唱された和名だという。「オキナワヒオドシウミウシ」と呼ばれることもある。
中野理事長はブログの中で「和名には学名のような命名規約はありません。流布したモノ勝ちです。日本では魚類学会が標準和名について独自の命名規約を採用していますが、魚類以外の海洋生物の世界では、研究者が呼んだ和名がそのまま標準和名になったりしています」と説明している。
実はこのインターネットウミウシ、現在放送中のテレビアニメ「推しの子」第9話の一部シーンに登場している。その影響か、9話放送後のTwitterトレンドのおすすめ欄には一時「インターネットウミウシ」が入っていた。興味のある人はアニメを見て探してみてほしい。
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