米Intelは6月15日(現地時間)、“12量子ビット”のシリコンチップ「Tunnel Falls」を発表した。現在、社内の研究開発チームが使っており、近く大学や研究機関に提供する計画。
競合する米IBMなどはクラウドサービスを介して量子コンピューティングを提供しているが、Intelはシリコンベースの量子ビットの構築に取り組んでいる。
量子ビットはまだ非常に不安定であり、エラーが発生しやすいが、Intelは将来的に数千量子ビットを備えた高品質なチップを製造できると予測しており、2027年までに誤り訂正を可能にすることを目指すとしている。
同社は既に次世代量子チップの開発を行っており、2024年にリリースする予定だ。「量子エコシステムを構築するために、世界中の研究機関と提携する」としている。
ちなみに、Intelはプロセッサのコードネームに湖の名前を採用している。Tunnel Fallsは湖ではないが、オレゴン州の同社の施設から車で2時間ほどのところにある滝の名前だ。
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