米IBMは11月9日(米国時間)、新型量子コンピューティングプロセッサ(QPU)「Osprey」を発表した。量子ビット数は2021年公開の「Eagle」の3倍以上。
Ospreyは433量子ビットを搭載するQPU。日本で稼働中の量子コンピュータ「IBM Quantum System One」に搭載された「Falcon」(19年公開、27量子ビット)と比べると16倍以上に拡大した。Ospreyの公開は米IBMの開発ロードマップ通りで、23年には1121量子ビットの「Condor」を発表するとしている。
次世代量子コンピュータ「IBM Quantum System Two」についても開発の進捗を公開した。System Twoは複数のQPUを搭載する量子コンピュータ。ラックを追加することで1台で最大4158量子ビットまで扱える。System Twoと冷却器はケーブルで3台まで接続でき、合計で最大1万6632量子ビットに対応する。
今後は23年末にSystem Twoをオンライン化する予定としている。
IBMが100量子ビット超え量子コンピュータ 1000量子ビット向け次世代システムも23年に予定
日本で動き始めたIBM製“商用量子コンピュータ”の性能は? 実機を見てきた
スパコン・疑似量子コンをクラウドサービス化 富士通が「CaaS」提供スタート
量子コンとスパコンのハイブリッド技術、富士通が開発 予算・実行時間に合わせて自動で使い分けCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR