任天堂の古川俊太郎社長は、6月23日に開いた定時株主総会で、昨年秋に行った株式分割で同社の株主が急増し、23年3月末時点で約18万7000人に上ることに言及した。
任天堂は、22年10月1日、発行済普通株式を1株につき10株に分割。それまで約600万円だった売買単位が約60万円まで下がり、個人が買いやすくなった。
古川社長によると、分割前の22年3月末の株主数は4万8329人だったが、分割後に個人株主が急増。23年3月末は18万7023人と、4倍近くに増えたとし、分割が「投資家層の拡大に一定の効果があった」と述べた。
総会では株主から、オリジナルの株主優待を望む声も出たが、古川社長は「法人も含めさまざまな株主がいるため、すべての株主に平等に利益を還元できる配当金がふさわしい」と述べるにとどめた。
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