米Metaは7月5日(現地時間)、InstagramアカウントでログインするSNSアプリ「Threads」を発表した。日本では6日の午前8時少し前からiOSおよびAndroidアプリで利用可能になっている。
Threadsは、米XのTwitter競合と目されるアプリ。Twitterで続く混乱やApp Storeで“予約注文”を受け付けるなどの戦略が奏功し、公開後数時間でログインユーザーは500万人を超えた。
基本的な利用方法はこちらの記事を参照されたい。1投稿で使える文字数は500文字までで、画像やリンク、最長5分までの動画を含められる。
Twitterのタイムラインに当たるスレッドにはフォローしていないいわゆるお勧めの投稿も混在しているが、Instagramの責任者、アダム・モッセリ氏はフォロー相手のみのタブ追加はTo-Doリストに入っているとThreadsに投稿した。
公式ブログによると、ThreadsはW3Cが確立したオープンソーシャルネットワークプロトコル「ActivityPub」と互換性を持たせる予定という。そうなれば、同じプロトコルをサポートするMastodonやWordPressと相互運用できるようになる。
「我々のビジョンは、互換性のあるアプリを使う人々がThreadsのアカウントなしでもThreads上の人々をフォローしたり交流でき、その逆も可能になることだ」としている。
Mastodonのオイゲン・ロチコCEOは同日、Threadsは分散型ソーシャルWebの一部になろうとしているが、Threadsとの通信を許可するかどうかはMastodonの各サーバーの運営者が決定することだと説明した。
「ユーザーがプラットフォームを乗り換えようとするときの最大の障害は、そのプラットフォームでのソーシャルグラフを放棄しなければならないことだ。(Threadsのような)大規模なプラットフォームがActivityPubを採用するということは、分散型ソーシャルメディアへの動きを証明するだけでなく、プラットフォームに閉じ込められている人々がより良いプロバイダーに乗り換えるための前進でもある」(ロチコ氏)
Metaのマーク・ザッカーバーグCEOがそうした分散型ソーシャルメディアを目指しているのかどうかは不明だ。同氏が自身のTwitterアカウントで11年ぶりにツイートしたのは、2人のスパイダーマンが互いを指差し、お互いを偽物だとする有名なミーム画像だ。この画像は、ネット上で似たもの同士が出会ったときなどに使うもの。ザッカーバーグ氏は恐らく、TwitterとThreadsを表現したのだろう。
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