オリックス生命保険は7月20日、傷病を理由として保険に加入できなかった顧客の引受範囲を、AIによるビッグデータ解析を使って拡大する「新引受査定ルール」構築に着手したと発表した。
これまで特別条件付きでのみ引き受けていた傷病で、約9割が無条件で引き受けできる見込みという。2023年内に新ルールでの運用を始める。
生命保険や医療保険を契約する際、被保険者に傷病があると、保険料が割り増しになったり、給付金が削減されるなどの「特別条件」がつけられることがある。
オリックス生命は今回、フランスのSCOR SEが開発したAIモデル「バーチャルアンダーライティング」を活用。自社の給付金支払いデータを基に、傷病ごとの給付発生率などを解析する。
これまで引き受けできなかった一部の傷病者が無条件で加入した場合をシミュレーションした結果、保険料や保障内容などを変えずに引受範囲の拡大が可能と分かった。
まず告知頻度が高い6傷病から対象範囲を拡大し、検証を進める。今後、新ルールを適用した場合、これまで特別条件付きでのみ引き受けていた傷病で、約9割無条件での引き受けが可能となる見込みという。
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