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ハイジ「青い鳥が……」 Twitter“ロゴ変更騒動”の裏で49年前の名作アニメがバズった理由

» 2023年07月25日 18時15分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 Twitterの「X」移行でトレードマークの青い鳥の去就に注目が集まる中、名作アニメ「アルプスの少女ハイジ」の公式TwitterアカウントのつぶやきがTwitterユーザーの共感を呼んでいる。

(画像提供:サンクリエート)© ZUIYO

 イーロン・マスク氏は7月22日、「Twitterブランドに別れを告げ、段階的に全ての鳥たちにも別れを告げるだろう」とツイート。24日(現地時間)にはTwitterの公式Twitterアカウント(@Twitter)のアカウント名とプロフィール画像が「X」に変わった。

 Twitter上でトレードマークであった青い鳥を惜しむ声が上がる中、ハイジの公式Twitterアカウントは「青い鳥が飛び立つのはまだ先のはず……」とツイート。青い鳥に頬を寄せるハイジの画像を添えた。

 ハイジに登場する青い鳥といえば、いつもハイジを起こしてくれていた仲良しの小鳥「ピッチー」。しかしある朝からピッチーは姿を見せなくなり、山で見つけて呼んでもハイジの元に来なくなってしまう。泣き出したハイジにおじいさんは、鳥たちが南へ渡る季節が来たことを伝えた……。

 いなくなってしまうTwitterの鳥をピッチーになぞらえたツイートは4万4000を超える「いいね」を集め、ハイジ公式アカウント開設以来の「初バズり」となった。同アカウントを運営するサンクリエート(東京都墨田区)によると「ピッチーのことを覚えていた方も多かったようです」。

ハイジ「?」
ちゃっかり「X」もいる。なお画像は社内のイラストレーターさんが描いているという

 その後も青い「X」を抱えて当惑するハイジの画像や、たくさんの青い鳥(とX)に囲まれるハイジの画像をツイート。青い鳥との別れを惜しんでいる。

 アルプスの少女ハイジは、スイスの作家、ヨハンナ・シュピーリの小説「HEIDI」を原作とするアニメ作品。1974年にフジテレビ系列「カルピスまんが劇場」で放送し、当時の子どもたちの人気を集めた。総監督として故・高畑勲さん、キャラクターデザインに宮崎駿さんら、後にスタジオジブリを設立するメンバーが参加していたことでも知られる。

 またハイジの人気は放送から半世紀近くが経過しても衰えを知らず、近年では日産自動車「低燃費少女ハイジ」やトライグループ「教えて!トライさん」など企業CMにパロディとして登場。現在は阪神タイガースとコラボして「アルプススタンドの少女ハイジ」を務めている。

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