米OpenAIは7月22日(現地時間)、1月に公開した“AI分類器”を20日付で利用できないようにしたと発表した。「精度が低いため」としている。
AI分類器は、テキストを人間が書いたものかAIが書いたものかを判定するツールとして無料で公開されていた。公開時、英語で書かれたテキストでのテストでは、AI生成テキストをAI生成物と認識できた割合は26%だった一方、9%の割合で人間のテキストを誤ってAI生成物と判定していた。これは「これまで公開されてきた分類器と比較して、AIシステムからのテキストに対する信頼性が大幅に向上している」としていた。
OpenAIは1月に公開した公式ブログへの追記で「フィードバックの導入に取り組んでいる」と説明した。精度が改善されれば再公開するのかもしれない。
また、「オーディオまたはビジュアルのコンテンツがAIによって生成されたものであるかどうかをユーザーが理解できるようにするメカニズムの開発と導入に取り組んでいる」とも説明した。
OpenAIは21日、米MicrosoftなどAIを手掛ける他の数社とともにホワイトハウスに招集され、コンテンツがAIによって生成されたことをユーザーに示すことなどについて“約束”させられた。
【修正履歴:2023年7月26日午前11時50分 AI分類器の判定について加筆修正しました】
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR