ITmedia NEWS >

「軟骨伝導」式イヤフォンが在宅ワークに適している理由 「cheero Otocarti LITE」を試した(1/2 ページ)

» 2023年07月26日 17時47分 公開

 イヤフォンで音楽を聞いていると周囲の人から話しかけられても気づかなかったり、電車のアナウンスを聞き逃したりします。そこで最近注目を集めているのが外音も聞こえるイヤフォンなのですが、今回ご紹介するcheeroの「Otocarti LITE」(オトカルティ ライト)は「軟骨伝導」というあまり聞き慣れない方式を採用しています。

cheeroの「Otocarti LITE」

 軟骨伝導とは、その名前のとおり、耳の軟骨経由で鼓膜に音を伝える仕組みです。耳の穴をふさぐことなく、かつ耳に軽く触れているだけでよく、さらに最終的には鼓膜で音を聞くので、音に違和感も少ないとされています。

 耳をふさがないので外の音も聞こえますし、イヤフォンの長時間着用による耳のトラブルも避けられます。これはもう話だけを聞くと夢のイヤフォン技術のように思えます。

 こういう製品こそ、実際の体験が大事。今回、一般販売開始に合わせて、製品を試すことができました(この製品はMakuakeでクラファン実施済み)。

軟骨伝導と従来の骨伝導の違い(出典はcheeroのWebサイト)

 落下防止のためのサポートホルダーの中にある球形の物体がイヤフォン本体である軟骨伝導振動子。スピーカーではないので、振動はしますが音は聞こえません。このため軟骨伝導式は本質的に音漏れが少ないのです。見た目はプラスチック製の球ですから清掃が簡単というのも納得できます。

充電用USB-A to Cケーブル、サポートホルダー、専用ポーチなどが付属しています

音楽もBGMとしては十分

 まずは肝心な音質ですが、高級なカナル型イヤフォンが実現しているような高音質を求めてこの製品を買うのであれば、それは製品の選び方が間違っていると言わざるを得ません。そもそも耳は開放されているわけですから。でも、人の声はとても聞きやすいですし、音楽もBGMとしては十分です。私的にはボカロ曲との相性がいいように思いました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.