映画「バービー」の海外公式X(Twitter)アカウントの投稿に、日本のユーザーから批判が集まっている。作中のキャラクターと、原爆やキノコ雲を合わせて描いたファンアートにハートマークの絵文字つきで「忘れられない夏になりそう」などと返信。投稿に対し、日本のユーザーからは「絶対に観に行かない」「無神経すぎる」などと批判の声が続出している。
バービーは、おもちゃのバービー人形をテーマにした実写映画。問題の投稿は、原爆の開発に携わった科学者を描く伝記映画「オッペンハイマー」とバービーを一緒に描いたファンアートに対する返信だ。ファンアートは、爆発を背景にはしゃぐバービーを、オッペンハイマー側の主人公であるロバート・オッペンハイマーが抱えているものだった。
バービー公式アカウントは他にも、バービーの髪をきのこ雲のように加工した画像に「ケン(バービーのボーイフレンド)はスタイリストだね」と返信。バービーとケンが爆発の前で笑っているような合成画像には、ハートマーク付きで「私たちはいつもピンク(映画のテーマカラー)のことを考えているよ」と返していた。
バービーと原爆を合わせたファンアート・合成画像が多いのは、米国では映画版のバービーとオッペンハイマーが同日の公開だったためだ。2作の毛色が全く異なることから面白がられ、それぞれを掛け合わせた「BARBENHEIMER」という語がネット上のはやりに。米国のXユーザーによるファンアートも多く見られる。例えば、バービーがピンクのきのこ雲を見上げる画像などが投稿されていた。
一方で日本では、一連の投稿を批判する声が続出。「ファンが盛り上がっているだけならまだしも、公式が便乗するのはいけない」「気になってた映画だったのに失望した」などの意見が出ており、7月31日午前には「バービー」がトレンド入りした。
映画版バービーは、日本では8月11日に公開予定。米IGNの報道によれば、米国では公開初日に7500万ドル(約106億円)の興行収入を記録する人気という。
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