“オタクの祭典”こと「コミックマーケット」(C102)が8月12日〜13日にかけて開催された。コロナ禍以降で初めて大幅に制限を緩和したこともあって、かつての活気を取り戻しつつあるように見えた。もちろん人が増えてくると話題になってくるのがモバイルネットワークの品質だ。特に2023年は注目される理由がある。
コミケといえば携帯キャリアにとっても一大イベントで、数十万人が押し寄せても通信できるよう、移動基地局車を派遣してネットワーク品質を確保するなど、各社の取り組みをアピールする場にもなっている。こうした携帯キャリアの努力もあって、「つながらない」で有名だったモバイルネットワーク環境は逼迫することも次第に少なくなっていった。
しかし2023年は、高品質で有名だったNTTドコモのモバイルネットワークが厳しい状況に置かれている。ここ最近、首都圏などの人口密集地などでドコモの通信品質が低下しているとの指摘があちこちでされるようになっており、自らネットワークを改善すると宣言せざるを得ない状況に追い込まれている。
同社はエリアチューニングなどで夏を目処に一定の改善を図るとしていたが、依然「アンテナピクトは立ってるのにデータが流れにくい」シーンに出くわすことも多く、道半ばの状態だ。
案の定、コミケ1日目はドコモの通信品質にツッコミが相次いだ。3ケタMbps出ている他社と3ケタKbpsしか出ていないドコモの通信速度を比べた投稿がX(Twitter)で大きく拡散された他、通信速度を計測するアプリがエラーになるキャプチャ画像とともに「1キャリアだけ10年前のコミケに戻った」というポストなどにも注目が集まった。
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