ところがどっこい、「ドコモで1Gbps出た」というビックリなデータも出てきたのである。「いや、他社でも1Gbps出たが?」という声もあるだろうが、今のドコモからすると、人口密集地での“ギガ超え”はちょっと信じられない数値でもある。
これは弊誌編集長が2日目に参加した西ホール屋内での計測結果で、1階でサークル参加していた編集長によると、午前9時52分、午後0時24分、午後4時1分の3回とも下り1Gbps超え(上りは16.1Mbpsから101Mbpsまでまちまち)を確認したという。いずれも5Gを掴んでいたようだ。また、新設された有料休憩所でも4Gで下り497Mbps、上り24.2Mbps(午後2時22分)を記録したとのこと。
2日目は雨天だったこともあり、西ホール側は屋上のコスプレエリアなどで人の流れが変わった可能性もあるが、コミックマーケット準備会によると両日とも参加者数が13万人と、2日目の西ホールだけ極端に人が減っていた(=ネットワークに余裕が出た)とは考えにくい。
なお、コミケ終了直後ではあるものの、筆者のahamo回線も2日目の西ホール屋内で瞬間的に1Gbps超えを確認している。ahamoの契約以来“ギガ超え”なんて初めてで、日常でもこれが体感できたら……とつい思ってしまう。ちなみに、西ホールと東ホールをつなぐ連絡通路でも午後3時ごろに下り300Mbps台を記録した。
一方で、不安定だったのが東ホール側だ。1日目に東ホールでサークル参加していた編集長は、午前9時ごろから午後1時ごろにかけて、4Gで下り40.7Mbps〜124Mbps、上り9.4Mbps〜13.8Mbpsのスピードを確認したというが、筆者の場合、2日目の東ホール屋内で計測したところ、ピークが過ぎた午後3時ごろでも上りが全く伸びずエラーが出てしまった。東側はX(Twitter)でも通信しづらいと複数投稿されていた場所でもある。
また、ビッグサイト入り口も厳しい状況だった。アンテナピクトが2本だったのもあるが、測定アプリが下り200Kbps台を示したあとすぐにエラーで停止してしまった。こちらも計測したのは午後3時ごろだったため、ピーク時はもっと過酷な環境だったことが想像できる。
結果、ドコモ回線は「場所によっては爆速だがめちゃくちゃムラがあった」ということのようだ。一方、他社は比較的安定していたようで、例えばKDDIのpovo2.0は、2日目の西ホール屋内にいた編集長のブースで下り300〜700Mbps台、上り45〜60Mbps台を維持していた。X(Twitter)でも通信品質への不満が多かったドコモに対し、KDDIやソフトバンクへの不満は2日間ともほとんど見かけなかった。楽天モバイルも爆速ではないにしろ耐えていた印象だ。
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