この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「グローバルのクラウドインフラ市場シェア、AWSがトップ維持、Google Cloudの成長率が高い。2023年第2四半期、Synergy ResearchとCanalysの調査結果」(2023年8月16日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
調査会社の米Synergy Research GroupとシンガポールCanalysは、2023年第2四半期のグローバルにおけるクラウドインフラのシェアをそれぞれ発表しました(Synergy Research Group、Canalys)。
クラウドインフラとは、IaaS、PaaS、ホステッドプライベートクラウドを合わせたもの。
Synergy Research Groupはクラウドインフラにおける過去1年の市場成長率を18%としており、これは第1四半期の19%よりも下がったとして成長の鈍化を指摘しています。成長の鈍化はCanalysも同様に指摘しており、ここ半年以上、成長率が少しずつ低下傾向にあることは明らかです。
そうした中でGoogle Cloudは比較的高い成長率を維持したとSynergy Research Group、Canalysともに指摘しており、上位とのシェアの差を詰めつつあることが示されました。
下記はCanalysによる上位3社の成長率の遷移を示したもので、2020年第2四半期から継続的にGoogle Cloudが3社の中で最も高い成長率を維持していることが示されています。
Synergy Research Groupによると、2023年第2四半期のAWSのシェアは約33%、Microsoft Azureは22%、Google Cloudは11%でした。
Canalysの調査では、AWSのシェアは30%、Microsoft Azureは26%、Google Cloudが9%。
CanalysによるとMicrosoft AzureではAzure OpenAI Serviceが勢いを見せており、高い成長率が期待されると分析されています。
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