米Googleのクラウド部門であるGoogle Cloudは8月29日(現地時間)、年次カンファレンス「Google Cloud 2023」を開催し、多数のAI関連の新機能を発表した。本稿はその中から5月発表の「Duet AI for Google Workspace」の一般提供開始について紹介する(個人向けはまだ)。企業ユーザーは無料トライアルを申し込める。
「Duet AI」は、生成AI採用のコパイロットサービス。「for Google Workspace」は、米Microsoftが3月に発表した「Microsoft 365 Copilot」と競合する、Googleドキュメント、Gmail、Meet、ChatなどのWorkspaceのサービスで使えるユーザー支援AIツールだ。
Googleは米CNBCに対し、Duet AI for Google Workspaceの価格は1ユーザー当たり月額30ドルだと語った。Microsoft 365 Copilotと同じ価格設定だ。中小企業や個人ユーザー向けの価格はまだ決定していないという。
Googleは以下のような利用例を紹介した。
「第3四半期の業績概要を作成してください」とDuet AIに依頼するだけで、社内の表計算ファイル、損益計算書、月次事業レビューのスライト、営業担当者のメールなどに基づいて、Duet AIがプレゼン資料を作成する。
ビデオ会議機能「Google Meet」では、背景や明るさ、音声のの調整、顔検出、18カ国語対応の自動翻訳キャプション、会議の内容の「メモを取る」機能、会議全体の概要をまとめる機能などが使える。
さらに、出席できないユーザーの代わりにDuet AIが会議に“出席”し、ユーザーに代わってメッセージを配信したり、会議の要約をまとめたりする。
Googleチャットでは、Duet AIがチャットbotとしてユーザーに対応する。「コンテンツについて質問したり、グループチャット上で共有されているドキュメントの概要を把握したり、参加しそこねた会話を確認したり」できる。
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