「スマートバスマット」を展開するissin(東京都文京区)は9月5日、ユーザーの生活習慣改善や運動を提案するサービス「スタイルアッププログラム」を提供すると発表した。まず法人向けに展開し、年内をめどに個人向けサービスも始める考え。
スマートバスマットは、issinが2022年に発売した体重計。Bluetoothでスマートフォンアプリと連携し測定データを管理できる他、体重変化の傾向をAIが解析し、ダイエット達成時期やリバウンドを予測する機能を持つ。
新しいプログラムは、スマートバスマットを活用しながらAIと専門家による支援を追加。管理栄養士、保健師、薬剤師などで構成される専門家チームが、利用者個々のライフスタイルに沿った健康アクションの提案と習慣化のコーチングを行う。目指したのは「無理なくライフスタイルに定着できる行動変容デザイン」という。
具体的には、最初にWebアンケートやオンライン面談を通じてアクションプランを作成。実行中はLINEを使って運動時間のリマインドや相談、目標設定などを行う。スマートバスマットで計測した体重データは自動的にコーチに共有され、3カ月をめどに減量や生活習慣の改善を図る。
5月に沖縄県読谷村で実施した同プログラムの実証実験では、参加者約60人の7割が2kg以上減量できたという。最も体重が減った人は11.8kgで、平均値は3.49kgだった。
さらにアンケート調査では参加者の95%が減量について満足したと回答し、全員(100%)がプログラムを継続する意思を示したという。読谷村役場の宜保健さん(健康推進課 課長)は「村民の意識と行動が3カ月で変わったことを目の当たりにした」とコメントを寄せている。
issinのテイ・トウCEOは、「満を持してわれわれが独自に開発したデザイン思想に基づく新サービスを発表できた。一人ひとりのライフスタイルを尊重し、無理なく自然に利用できる作りになっている」と話している。
併せてissinは、運動習慣作りに特化したオンラインエクササイズのサービス「Smart 5min.」と、専用デバイス(心拍計)を年内にリリースする計画を明らかにした。
Smart 5min.は、毎朝5分という短い時間の中で、最大心拍数ゾーンに到達する高強度インターバルトレーニング(HIIT:ヒート)を取り入れた心拍数連動型エクササイズ。新デバイスでユーザーの心拍数ゾーンを可視化し、オンラインで参加者同士が共有することでモチベーションの向上を図る点も特徴だ。新デバイスは10月下旬からMakuakeで販売するとしている。
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