東京メトロの公式X(旧Twitter)アカウントがにわかに注目を集めている。過去30日間のフォロワー獲得数でイーロン・マスク氏に次ぐ世界2位に躍り出たためだ。何をしたのか。
東京メトロは9月5日、統計情報を提供している「Global Index」を引用し、「過去30日間のフォロワー獲得数が世界2位に躍り出てしまいました……」と報告した。本来なら堂々と公表する内容のはずが弱々しい。しかも冒頭には【恥ずかしい】とも書いている。
投稿によると、8月上旬にアカウントの誕生日欄に東京メトロの設立年を入力したところ、年齢制限に引っかかりアカウントをロック(凍結)されてしまったという。停止していた期間は3日間。「無事、凍結解除の申請が通り、フォロワー数は戻ったのですが……」。これがGlobal Indexで新規のフォロワー獲得数としてカウントされてしまった。
Xは13歳未満のサービス利用を禁じている。東京メトロは、前身の1つである東京地下鉄道が1920年創立という、100年を超える歴史を持つ企業だが、現在の東京地下鉄になったのは2004年4月1日だ。
もちろん04年生まれの19歳ならXを利用しても問題はない。しかし「公式アカウントを設けたのは13年だった。誕生日を04年と入力したことで、当時9歳(?)とみなされ、凍結されたのではないか」(東京メトロ)とみている。
今回のように誕生日の項目に会社の設立年などを記入してアカウントを凍結されてしまう事例は意外と多い。今年1月にはスーパーコンピュータ「富岳」の公式アカウントが1カ月にわたり停止。誕生日に富岳の稼働開始日(21年3月9日)を入力したためだった。
他にもメディアミックス作品「アイドルマスター ミリオンライブ」や、バーチャルYouTuberの月ノ美兎さん、「チェンソーマン」などで知られる漫画家の藤本タツキさんも同様の理由で公式アカウントを凍結されたことがある。藤本タツキさんは“小学3年生の妹”という体で12年からアカウントを運用している。
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