パナソニックは9月7日、電力線通信のブランド名「HD-PLC」を「Nessum」に変更すると発表した。グローバル展開を加速するにあたりブランド名を変更するという。
HD-PLCは、家庭内にある電力線を使って高解像度の映像を伝送する目的で2000年ごろに同社(当時は松下電器産業)が開発した技術。壁にあるコンセントにつなぐだけで高速通信ができるのがメリットだった。
しかし電力線に限らず、同軸線などにも活用できることから現在はビルや工場などで活用されている。また近距離高速無線技術として海中・水中IoT通信などでの活用も始まっているという。
さらに今年8月、同社も参画しているIEEE標準規格協会の次世代通信規格「IEEE P1901c」を策定する作業部会でHD-PLCにも採用したWavelet OFDM方式をベースとする技術がドラフト1.0として承認された。パナソニックは、これを機にグローバル展開を加速する考え。
パナソニックは「技術の進化とともに当初の目論見を超えた領域でこの技術が活用され始めたため、今回のドラフト承認のタイミングで、そのイメージをグローバルに一新する」と説明している。
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