米Appleが9月12日(現地時間)にiPhone 15シリーズを発表した。その目玉の一つが「USB Type-C端子の採用」だった。近年のiPhoneシリーズは、同社独自のLightning端子を採用していたが、iPhone 15ではUSB Type-C端子を搭載。専用のケーブルを買わなくてよくなるのかと話題になっている。
だがしかし、USB Type-Cケーブルにはワナがある。同じ端子でも中身が違うケーブルがたくさんあるのだ。今回はそれらのややこしいケーブルたちを紹介する。
これはUSB2.0準拠のUSB Type-Cケーブル(Type-Aとの変換用だが)。USB2.0は転送速度が最大480Mbps。USB3.0が最大転送速度5Gbpsなのでおよそ10分の1に当たる。Type-C自体がUSB3.0より後に生まれているので、USB2.0のType-Cは少しレア。USB2.0準拠のType-Aなどとの変換ケーブルで使われることがある。
これはUSB2.0準拠で「USB Power Delivery」(USB PD)対応のUSB Type-Cケーブル。転送速度は最大480Mbpsだが、最大100Wの電力を効率的に給電できる。USB PD非対応のケーブルでも給電はできるが出力が低く、ノートPCなどの給電は難しかった。iPhone 15/iPhone 15 PlusのUSB Type-C端子は仕様を見ると「USB 2」とある。最大転送速度も480Mbpsだ。一方、最大10Gbps(USB 3)のiPhone 15 Pro/15 Pro Maxでこれを使っても実力を発揮できない。
これはUSB3.0準拠のUSB Type-Cケーブル。USB3.0は転送速度が最大5Gbpsなので、USB2.0に比べるとかなり高速。USB PDに対応していれば高速充電にも使える。
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