豪Blackmagic Designは9月15日、オランダ・アムステルダムで開催中の「IBC 2023」において、iPhone用のカメラアプリ「Blackmagic Camera」を発表した。同社の動画用カメラと同じようなプロ向けの機能がiPhoneでも利用できる。すでに提供を開始しており、無料でダウンロード可能だ。
Blackmagic Cameraは、10bit Apple ProResで4Kまでの収録に対応。同社製カメラと同じシステムをベースにしており、UIなどもプロユース向けに最適化している。画面には、ステータス、収録パラメーター、ヒストグラム、フォーカスピーキング、録音レベル、フレームガイドなどを表示可能。3D LUTを追加してモニタリングすることもできる。
設定から、ビデオの解像度や収録フォーマット(ProRes、H.264、H.265など)を選択可能。アナモルフィック・デスクイーズとレンズ補正設定も搭載している。縦に持ったまま16:9で撮影できる「ステルスモード」も用意する。オーディオのオプションには、VU/PPMオーディオメーターや各種フォーマット(AAC、IEEE Float、PCM)が利用できる。外付けマイクも追加可能だ。
撮影した動画データは同社のクラウドサービス「Blackmagic Cloud」と連携可能。遠隔地にいる編集者でも撮影したデータをすぐにDaVinci Resolveで編集することができる。Blackmagic Cameraから直接DaVinci Resolveプロジェクトにメディアを同期できる他、すでに既存プロジェクトがあるのであれば、それを選択してから撮影を開始することもできる。収録後ファイルは自動でアップロードされ、スタッフ全員と共有可能だ。
Cloudとの同期を設定した状態であれば、撮影したビデオは瞬時にプロキシファイルがアップロードされ、本データがアップロードし終わる前に、連携している他の編集者はプロキシから編集作業を進めることができる。また、チャット機能も内蔵しており、編集者などプロジェクトメンバーがクリップについて話し合ったり、必要な指示を撮影者に飛ばすことも可能だ。
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