森永乳業は9月20日、料理研究家の平野レミさんを模したロボット「AI平野レミロイド」を公開した。ChatGPTや本人の声を模したAI合成音声を活用しており、会話が可能。同日に発表したモッツァレラチーズの新製品のプロモーションに加え「コロナ禍や人手不足が問題になる中、試食会などの販促や営業・商談の場でロボットが活躍する可能性を見越し、プロトタイプとして開発した」(同社)という。
AI平野レミロイドは、平野レミさんの顔や体を再現した3Dデータを基に、熟練の造形師がシリコンなどを素材に製作したという。AI合成音声については、ユーザーが自分の声を合成音声化できるプラットフォーム「CoeFont」を活用し、平野さん本人の声を再現した。
同日に森永乳業の本社ビルで開催した発表会では、平野さん本人とAI平野レミロイドが対面。平野さんが「どうして(プロモーションに)平野レミを起用したんですか」と聞くと、AI平野レミロイドは「平野さんの発案するレシピは手軽で新しいものが多いため、モッツァレラの新商品とマッチすると考えたためです」などと返した。
平野さんは平野レミロイドの印象について「気味悪いですよ」と冗談めかしてコメント。さらに「全部アンドロイドがやっちゃうと、本物は出演料が高いからって仕事取られちゃうかも」と話したが、その後「そんなこといっちゃいけないわね。今日はチーズの(宣伝の)お仕事なんですから。チーズは美味しいわね」と無理やり話題を転換し、報道陣の笑いを誘った。
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