この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Windowsをクラウドで提供する「クラウドPC」につながる「Windows 365 Boot」正式リリース」(2023年9月27日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。
米Microsoftは、デスクトップ仮想化の技術を用いてWindows環境を配信する新サービス「Windows 365 Cloud PC」(クラウドPC)を2021年に開始しています。
クラウドPCはクラウド上の仮想マシンでWindows 11が稼働しているため、いわゆるシンクライアントと同様に手元のマシン環境に依存せず、すべてのデータがクラウド上に存在し、ローカルPCにはデータが残らないセキュアなWindows環境を実現できます。
このクラウドPCを、ローカルのPCでWindowsにログインすると自動的に接続して利用できるようにする機能「Windows 365 Boot」が、今月(2023年9月)提供予定のWindows 11の大型アップデート「Windows 11 23H2」で提供されることが明らかになりました。
上記が、Windows 365 BootでクラウドPCに接続する画面です。
これまでクラウドPCはリモートデスクトップのクライアントからアクセスすることで利用することが一般的でしたが、Windows 365 Bootによって、まるでローカルPCを起動するようにクラウドPCを起動し接続できるようになります。
Windows 365 Bootと同時に、デスクトップ画面を切り替えるように、ローカルPCのWindowsとクラウドPCを切り替えられる「Windows 365 Switch」もWindows 11 23H2で提供されます。
上記の画面は左から、Desktop1、Desktop 2、New Desktop、そして「Connect to Cloud PC」となっており、簡単にクラウドPCに切り替えられます。
Windows 365 BootやWindows 365 Switchの登場によって、共有のPCでセキュアに仕事をする環境などが容易に構築できるようになると期待されます。
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