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「α7C II」「α7CR」一緒に試す──画質と操作系の大幅アップデート、α7Cユーザーは買い換えて良し!荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/7 ページ)

» 2023年09月30日 07時14分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 「α7C」はコンパクトでエントリー向けにいいけど中身がそろそろ古くなってきたなあ、後継機が欲しいなあ、と思ってた矢先に登場したのが「α7C II」である。「α7 IV」と同様の約3300万画素のCMOSセンサーを搭載して画素数が上がったのも注目点だが、何よりAIプロセッシングユニットによる被写体検出AFのレベルアップと操作系の進化が大きい。

 もう1つの驚きは、α7C IIと同時に、高画素版の「α7 CR」も同時に投入されたこと。いうなれば、α7とα7Rが同時に登場したのである。

彼女が右手に持ってる黒い方がα7CR(グリップエクステンション付き)、左手に持っているシルバーの方がα7C II
左から初代「α7C」、新しく出るα7C IIとα7CR。大きさはほとんど同じだがグリップ部やダイヤルの構成が異なっている

 Rと名が付いている通り、「α7RV」と同じ6100万画素である。これはびっくり。

 そこで今回は、α7C IIを中心に、時折α7CRにも触れるという感じで(操作系とかは基本的に同じだからね)レビューしてみたい。

α7C IIはα7Cのデザインに最新技術を詰めこんだスナップカメラ

 まずはαCIIから見ていこう。

α7C II。フルサイズセンサー機だが見ての通り非常にコンパクト。レンズはキットレンズにもなっている薄くて小さな28-60mm

 そもそも初代α7Cは、α6xxx系のデザインにフルサイズセンサーを搭載したコンパクトで廉価なモデル。性能的にはその2年前に登場した「α7III」をベースとしており、性能的には高くなかったが、携帯性も高く価格も抑えられていて人気だったカメラだ。

 α7C IIは、α7Cのコンセプトをベースに、中身と操作系を一新。センサーはα7IVと同じ(と思われる)3030万画素の新型を搭載。

 α7C IIならではということであれば、電源オフ時にセンサーを保護するためのシャッターが付いた。これはいい。

電源オフ時にシャッターが下りてセンサーに埃が付くのを防いでくれるようになった。初代モデルはよく埃が付いてたから

 ちなみにデフォルトではオフなので、セットアップの「アンチダスト機能」からオンにするべし。

セットアップのアンチダスト機能の中に「電源OFF時のシャッター」がある

 ボディ内手ブレ補正は前モデルの5.0段から7段へアップ。α7Cの手ブレ補正は、そこまで高くないという印象だったが、それが払拭されたのだ。これも良い点だ。

 続いて上から見る。

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