メタップスホールディングスは10月2日、SaaS一元管理ツール「メタップスクラウド」を、労務管理SaaSを提供するSmartHR社に譲渡したと発表した。メタップスクラウドは新規申し込み受付を終了。サービスもいったん終了し、SmartHRとシステムを一体化する計画だ。
メタップスクラウドは、SaaS管理とID・パスワード管理機能を備えたツール。コロナ禍により企業で使われるSaaSが激増して管理が煩雑になっていたことを背景に、2020年11月に招待制でリリースし、2021年3月に正式提供を始めた。
メタップスクラウドを運営していたメタップスは、MBOにより6月に上場廃止。10月1日付の吸収合併で「メタップスホールディングス」に社名変更し、インキュベーション型投資会社に転換した。こうした流れの中で、メタップスクラウドの譲渡を決めたという。
SmartHRは労務管理SaaSシェアトップ。今後、バックオフィスのあらゆる業務がSmartHRにつながる世界を目指している。メタップスクラウドの知見やノウハウを採り入れ、SmartHR社の元で新サービスの提供を目指すという。
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