「LINE」と「Yahoo! JAPAN」のアカウント連携スタート 連携で実現することとは？

[ITmedia]

　LINEヤフーは10月3日、「LINE」と「Yahoo! JAPAN」のアカウント連携を順次開始すると発表した。同社はLINE、ヤフー、Zホールディングスなど5社が合併して誕生した企業で、10月1日から業務を開始している。

「Yahoo! JAPAN」のアプリからアカウント連携する場合

「LINE」からアカウント連携する場合

　LINEかYahoo! JAPAN関連のアプリにログインすると、LINEヤフーの新しいプライバシーポリシーの同意画面が表示される。「同意」をタップし、両アプリそれぞれでログイン済みの場合、アカウント連携画面が表示される。そのまま「連携する」をタップすれば完了。Webブラウザからでも設定できる。なお、連携せずに各サービスを利用し続けることもでき、あとから連携を解除することも可能だ。

　連携することで、例えばYahoo!カレンダーの共有機能で登録した予定をLINEのフレンドに共有するなど、LINEヤフーのサービス間で情報連携が可能になる。この他、限定のLINEスタンプのダウンロード、Yahoo!ショッピング利用時にPayPayでの支払いで毎日5％のポイント付与、ユーザーの興味や関心に合わせた情報の通知、PayPayとのアカウント連携／キャンペーン開催などの追加も予定。各アカウントの登録情報の一元管理も可能となるという。

　また、Yahoo!プレミアム会員（11月29日からLYPプレミアムに変更予定）が連携することで、既存のプレミアム会員特典に加え、1200万種類のLINEスタンプが使い放題になる他、LINEのアルバム機能に動画や写真をオリジナル画質のまま保存・共有できるようになるとしている。

　今回の連携は、データの取り扱いにおける基本方針を定めた、同社の「データプロテクション基本方針」にもとづいて実施。データの利用はユーザーへの利益の提供が第一の目的とすること、適切な範囲でデータの利用を行うこと、適切なセキュリティ管理体制でデータを保護・管理を行うことなどを定めている。連携されたデータは、同社のプライバシーポリシーに従って管理され、サービスの最適化やサービス開発・改善、広告配信などに活用するとしている。

　なお、2024年にはPayPayとのID連携も予定。LINEとYahoo! JAPANのID統合も視野に入っており、2月に開催された合併方針発表会では「LINEとYahoo!のID統合は2023年以降」で実施予定と明かされている。