米X(旧Twitter)のオーナー、イーロン・マスクCTOは11月3日(現地時間)、米xAI開発の新AIチャットボット「Grok」をXのサブスクリプションプラン「Xプレミアムプラス」会員に提供する計画だとポストした。
xAIは、マスク氏が7月に立ち上げを発表した“現実を理解する”ための新企業。Xプレミアムプラスは、10月発表の、Xプレミアム(旧Twitter Blue)のハイエンドプランだ。Webアプリ経由での料金は月額1960円。
マスク氏は、GrokはXのリアルタイムの情報にアクセスし、それは(ChatGPTなどの)他のモデルと比較して大きな利点になるとしている。
同氏は7月にxAI立ち上げを発表した際、xAIのAIのトレーニングにXのパブリックデータ(テキスト、画像、動画)を利用すると明言した。
Grok(グロク)の由来は、ロバート・A・ハインラインが1961年のSF小説「異星の客」で用いた造語。火星語で、理解する、認識するという意味ということになっている。
ITジャーナリストのロバート・スコーブル氏が「現代の用法、特にテクノロジーやオタク文化において、グロクは何かを直観的または共感によって理解すること、誰かまたは何かと信頼関係を築くこと、誰かと一体になったかのように深く共感することを意味するようになった。複雑なテーマについての深いレベルの理解を表すためによく使われる」とポストし、これにマスク氏は「正確だ」とリプライした。
本稿公開後にxAIが投稿した説明によると、「Grokは銀河ヒッチハイク ガイドをモデルにしたAI」という。「ほぼすべてのことに答えることを目的としており、どんな質問をすればいいのか提案することさえある」「少し機知に富んだ質問に答えるように設計されており、反抗的な性格があるため、ユーモアが嫌いな場合は使用しないでください」とも説明している。
【更新履歴:2023年11月5日午後5時40分 xAIによる公式ポストの内容を追加しました。】
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