米General Motors(GM)傘下の自動運転システム企業Cruiseは11月8日(現地時間)、10月2日にサンフランシスコの路上で他の車にはねられた歩行者をCruiseロボタクシーが引きずった事故を受け、ソフトウェアをアップデートするために950台の全車両をリコールしたと発表した。
同社は米安全規制当局が公開した文書で、今後同様の事故が発生した場合でも、アップデートされたソフトウェアによりCruiseの車両は停止したままになるとしている。
10月2日の事故をきっかけに、Cruiseは既に無人運転ロボタクシーを一時停止している。
Cruiseは、ソフトウェアアップデートのためのリコールを実施しなくても、重傷リスクのある衝突事故が発生する可能性は1000万〜1億マイルに1度の可能性しかないと判断したが、こうした事故がさらに少なくなるようにするためにリコール実施を決めたと説明している。
また、新たに最高安全責任者を任命し、事故の技術的原因究明のための第三者企業を指定するなど、安全性と透明性を重視していると強調した。
親会社のGMは現在、Cruise向けに設計した完全自動運転車「Origin」の製造を一時停止していると報じられた。
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