オーディオブックの“倍速視聴”を巡り、X(元Twitter)で議論が巻き起こっている。きっかけとなったのは、声優・俳優の池澤春菜(@haluna7)さんの投稿。自身が朗読したオーディオブック作品に対して「倍速視聴を配慮して読み上げてほしい」という旨の感想があったことに対し、驚きの声を挙げている。
池澤さんは11月29日、自身が参加したオーディオブック作品に対して「朗読のスピードが場面によって極端に違ってて、倍速のことを考えていない。もう少し一定速度を保ってほしい」「等倍で聴く人なんてまずいない」という感想があったことを紹介。これに対して「この考え方は全然なかった、衝撃」とコメントした。
続けて「若い女性 壮年の男性 子供 ご老人 体格や今までの経験、全てが喋り方に影響してくる。地の文も内容によって読むリズムや音の大きさは変わってくる。全てを均一にしたいのならば、朗読ではなく、スマホの読み上げ機能をおすすめします」と書き込んだ。この投稿は話題となり、投稿から約4時間でインプレッション数は280万を超えた。
他ユーザーからもさまざまな意見が上がっている。「これは読み手に求めることではない」「聞き手が調整すべきこと」「倍速で聴くのは好きにすればいいけど、作り手に配慮を求めるのはライン超え」など池澤さんの考えを擁護する声が多く挙がっている。
中には、朗読と音読の違いを指摘する意見も。「音読だと、スマホ読み上げで済む話だけど朗読は感情がこもってこそ。朗読は、間のとり方とか強弱の付け方とか好きなだけいじっていいもの」「朗読をただの読み上げと思ってるユーザーが一定数いるのはそうなのだろうけど、そういう層に迎合するのなら声優が朗読する意味はないのでは」
他にも「でもこういう人がこれから増えてくるのかね」「ゆっくり実況とかの弊害なのかも」「ビジネス書ならこの意見は分かる」「倍速を悪と決めつけずに制作側に余裕があれば、倍速ニーズに答えられるように別商品を作れば良い。それさえも収入の一つになる時代が来ればいい」など、倍速文化が増えている背景を指摘する声も見られた。
倍速再生について、ITmedia NEWSでもX上でアンケート調査を実施中。4択の中で該当するものが回答してほしい。結果は、集計でき次第発表する。
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