ChatGPTを使って短時間で作成された条例がブラジルの市議会で可決されたことが明らかになり、物議を醸している。AI利用を伏せて条例案を議会に提出した議員は、AIを巡る倫理論議を巻き起こすのが狙いだったと話すが、非難の声が噴出している。
異例の条例が成立したのは、ブラジル南部第2の都市、ポルトアレグレ(人口約130万人)の市議会。住民宅の水道メーターが盗難に遭った場合、無償で交換が行われるという内容だ。
条例案は議員36人の満場一致で可決され、11月23日から施行された。
ところが、米紙ワシントン・ポスト(電子版)などによると、条例案を提案したハミル・ホザリウ市議が可決成立から6日後、AIのみで作成したことを暴露し、騒動へと発展した。
250字の指示で、わずか15秒後に条例案が完成。同案は委員会で審議されたとはいえ、表現の一部が修正された程度で内容はほぼ当初通りになったという。ホザリウ氏は「AIが作ったブラジル初の条例」と胸を張る。
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