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スマホとはひと味違うイルミネーション写真の撮り方荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2023年12月21日 15時29分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 次の写真は、Carl Zeiss JenaのBiotar 58mm F2をマウントアダプターを介してα7C IIに装着して絞り開放で撮ったものだ。調べたところ、製造されたのは1950年代っぽい。オールドレンズである。

 このレンズ、イルミネーションを背景にするとすごく印象的なボケをみせてくれるのである。いわゆる「ぐるぐるボケ」だ。こんな写りを光学的に楽しめるのはたまらない。

Carl Zeiss JenaのBiotar 58mm F2で撮影。同じ被写体を撮ってもこれだけ背景のボケが違う。これぞ「ぐるぐるボケ」だ

 いやもういっそ、ピントなんてどこにもあってなくていいから、無数の点光源がいっぱいボケて重なってるさまなんか面白そう、とかなるともう何がなんだかなんだけど、面白いかもと思ったら撮ってみる。同じくBiotarで。マニュアルフォーカスだと「画面中全部ボケ」って写真もボケ具合を見ながら簡単に撮れてよし。

Carl Zeiss JenaのBiotar 58mm F2で、光のトンネルぜんぶボケ。点光源が密集しているからこそ撮れた写真だ

 ちなみに普通に撮るとこんな感じの場所です。青い光のトンネル。

α7C IIで普通に撮った写真。ちょっと撮影時の立ち位置は違うけど普通に撮るとこんなです

 ちょっと話は戻って普通の写真に。

 手前にボケをいれる「前ボケ」もやりだすと楽しい。

 次はマイクロフォーサーズのOM-1に12-100mm F4のレンズを付けてF4で撮った月のイルミネーションオブジェ。手前のイルミネーション越しに望遠で狙ってみた。

手前にボケをいれるのも良い手です。これはOM-1で

絞って引いて撮る

 今度は逆に絞って撮る話だ。

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