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スマホとはひと味違うイルミネーション写真の撮り方荻窪圭のデジカメレビュープラス(4/5 ページ)

» 2023年12月21日 15時29分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 なんてことないこの2枚を。

 1枚目はF3.5(F2.8で撮ったつもりがずれてたけどまあいいや)、2枚目はF16。

F3.5
F16

 違うのはイルミネーションの両側にある街灯。強い点光源があった場合、絞りを絞るとこんな風に四方八方にきれいな光条が出るのだ。何本でるか、どのくらいきれいにしゅっとでるかはレンズによりけりなのでなんともいえないけど、今回はシグマの28-70mm F2.8 DG DNで撮ってる。

 イルミネーションのLEDの灯り自体はそこまで強くないのだけど、強い光源がある街の夜景や工場夜景だとかなり差が出る。

 分かりやすいように三脚を立てて撮った2枚の写真から該当部を切り出して並べてみた。

左がF2.8、右がF16

 F16まで絞ると当然ながらその分シャッタースピードがぐんと落ちる、あるいはISO感度がぐんと上がる。

 最近のカメラは高感度時の画質や手ブレ補正性能がぐんと良くなってるので、手持ちで「手ブレしないぎりぎりのシャッタースピードと画質が許容範囲を越えないギリギリのISO感度」のはざまをせめるのも楽しい。その方が自由にその場の感覚でアングルとか決められるし、三脚を持っていかなくてもいいし。

 というわけで、1/5秒でF16でISO3200で撮ってみた。

 両側の街灯にきれいに光条ができたおかげで、ツリーのてっぺんにあるオブジェときれいな三角を構成してくれた。

α7C II。28mmで1/5秒F16。ISO感度はISO3200

 イルミネーションってかなり明るいので、露出補正をちょっとかけてやれば手持ちで十分撮れる。

 一般論として、マイクロフォーサーズならF8、APS-CならF11、35mmフルサイズならF16を基準に考えればよいかと思う。

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