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SaaS管理が情シスに“刺さる”背景 freeeが買収した「Bundle」の戦い方はSaaS for SaaSの世界(1/3 ページ)

» 2023年12月25日 10時00分 公開
[武内俊介ITmedia]

連載:SaaS for SaaSの世界

 いわゆる「SaaS for SaaS」(SaaSのためのSaaS)の中でも「SaaS管理ツール」に注目。主要3社のSaaS管理ツールについて、ビジネスモデルや開発思想の違いを探る。

 コロナ禍でよく聞くようになった言葉に「エッセンシャルワーカー」というものがある。「生活必須職従事者」とも呼ばれ、 医療や福祉、第一次産業や行政、物流や小売業など、いかなる状況下でも必要とされる社会生活を支える職種のことを指す。緊急事態宣言下においても、社会を維持する上で必要な仕事として事業の継続が求められた仕事だ。

 企業の中にも、事業活動を維持していくうえで必要不可欠な仕事がある。それが経理や総務などのバックオフィス(管理部門)の業務である。時に「コストセンター」などと揶揄(やゆ)されることもあるが、バックオフィスが機能しなければ、収入や支出の把握や備品の管理などができなくなり、企業の運営は即座に行き詰まるだろう。

 そんなバックオフィス業務の中でも比較的歴史が浅く、重要性が正しく認識されていないことが多いのが情報システム部門(以下、情シス)の業務だ。情シスは、社内で扱う情報システムの企画・開発・運用・保守に携わる部門であり、社内システムの開発・管理、IT機器の運用・管理、ヘルプデスク業務、セキュリティ対策などが主な業務である。

 現代のほとんどの企業は、情報システムなしでは成り立たない。もしサイバー攻撃を受けたりすれば被害は甚大だし、パソコンが壊れただけでも業務への影響が出る。コロナ禍を経てデジタル化の機運が高まっている中でもその重要性は計り知れないが、トラブルが発生しなければその存在にすら気付かない人は多い。

 そんな情シスの業務が、意外とアナログで非効率であることはあまり知られていない。今回はその情シスを支えるための、SaaS管理の自動化ツールであるBundle by freee(以下、Bundle)を取り上げる。

執筆者 武内俊介 株式会社BYARD代表取締役、税理士

 

金融の企画部門、会計事務所、ベンチャーの管理部門を経て、税理士・業務設計士として独立。複数社への業務の再構築とITツールの導入支援を提供した後、株式会社BYARDを創業し、業務設計プラットフォーム・BYARDを開発・提供している。


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