小学館は12月25日、雑誌「幼稚園」の4・5月号の付録が、NTT東日本の協力による「こうしゅうでんわ」になると明らかにした。2月29日ごろに発売予定で、価格は1200円。
組み立てると、高さ30cmとほぼ実物大になる紙製の付録。番号ボタンはプラスチック製として押し心地にこだわったという。アニメ「パウ・パトロール」(パウパト)のキャラクターをデザインしたテレホンカード(紙)も付属する。
誌面にはパウパトのキャラクターによる「こうしゅうでんわパウフェクトガイド」を掲載。受話器を取ってから硬貨やテレホンカードを入れ、番号ボタンを押すといった手順を覚えられるとしている。
ピークの1984年には日本全国に93万4903台もあった公衆電話だが、携帯電話の普及によって利用者は減少。現在は災害発生時などの緊急連絡手段として、およそ10万9000台(23年9月時点)を維持している状況だ。
こうした事情もあり、若年層を中心に公衆電話の使い方を知らない人も増えた。ITツールの比較サイト「STRATE」を運営するSheepdog(東京都品川区)が22年6月に発表した調査結果では、公衆電話を使ったことがないユーザーが10代後半で35.3%、20代前半でも25.8%に達した。
22年7月に発生したauの通信障害の際には、受話器をとる前にお金を入れる人が続出。Twitter(当時、現在はX)で「まず、受話器を取れ!!金はそれからだ」と使い方を指南するツイートが広く拡散した。
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