米Googleは1月10日(現地時間)、複数の米メディアに大規模リストラを認めた。傘下のFitbitの共同創業者、ジェームズ・パーク氏とエリック・フリードマン氏が退社する他、複数の部門で数百人の従業員を解雇するという。
Googleは米9TO5Googleに対し、Pixel、Nest、Fitbitなどのハードウェアを担当する、リック・オステルロー氏率いるDevices & Services部門を再編成すると認めた。これまで各ブランドごとにあった個別のチームを1つのチームに統合する。この統合の一環として、パーク氏とフリードマン氏が退社する。
また、ARチームの大半の従業員を解雇することも認めた。ARチームは、昨年2月に中心的だったエンジニアのクレイ・ベイバー氏が退社し、7月にはAR担当シニアディレクターを務めてきたマーク・ルコフスキー氏も退社した。
だが、GoogleはARから撤退するわけではなく、「製品でのAR体験や製品パートナーシップなど、ARに引き続き深く取り組んでいく」としている。
同社は昨年2月、米Qualcomm、韓国Samsungと「次世代XR体験を構築する」ためのパートナーシップを発表しており、Qualcommは今月4日、自社製MR/VR向けシングルチップアーキテクチャをGoogleが自社のXR製品で採用すると発表した。
Googleはまた、米Semaforに対し、「Googleアシスタント」に従事する数百人を解雇することを認めた。この組織再編は、より新しいAIを自社製品に統合する取り組みの中で、Googleアシスタントの改善に役立つと同社は語った。
Googleは昨年10月、生成AIチャットボット「Bard」を発表している。また、次期ハイエンド端末「Pixel 9(仮)」には昨年12月に発表した生成AI「Gemini」ベースのAIアシスタントが搭載される可能性があるとThe Informationが報じている。Geminiについての発表文は、Google Assistant and Bard担当副社長、シシー・シャオ氏によるものだった。
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