デジタル庁と東京ガールズコレクション実行委員会は1月11日、3月に開催するファッションイベント「第38回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2024 SPRING/SUMMER」で、チケット不正転売対策としてマイナンバーカード活用の実証実験を実施すると発表した。
デジタル庁が進める、エンタメ領域におけるマイナンバーカードの活用の可能性を検証する取り組みの一環。チケット販売時や参加者が会場に入る際にマイナンバーカードによる本人確認を行うことで、複数アカウントによる大量購入や高額での不正転売の防止につながる可能性を検証する。
1月12日の午後6時に始まるチケット先行抽選販売では、マイナカードによる本人確認を行った利用者のみを対象に先行チケット販売の抽選を行う。チケット価格はアリーナ席が1万2500円、スタンド席が9000円(全席お土産袋、ペンライト付き)。
申し込み期間は15日午後11時59分まで。期間内に認証が完了しない場合は申し込み自体が無効となる。
入場時には申込者本人に加え、同行者にもマイナンバーカードによる本人確認を求める。本人確認ができない場合は入場不可となる。
なお、デジタル庁の想定では、申込者が病気などで行けなくなった場合のために公式のリセール手段を事業者側が提供する形になっている。今回の発表はリセール手段に触れていないが、広報担当は「検討中」と話していた。
東京ガールズコレクションは、2005年から毎年2回開催している人最大級のファッションイベント。モデルやタレント、アーティストなど多くのインフルエンサーが出演することでも知られる。
デジタル庁は23年9月にエンターテインメント領域でのマイナンバー利活用に向けた実証実験を行うと発表。ぴあやドリームインキュベータなど、複数の事業者と共同で実施する方針を明らかにしていた。
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