シャープは1月11日、食塩や醤油といった調味料の使用状況から1日あたりの塩分摂取量を算出するIoTサービス「ソルとも」を発表した。高血圧の食事療法などに役立つとして実証実験を進め、2025年度中の実用化を目指す。
調味料の容器やその下に置くトレイに計量機能を設け、専用アプリと連携して塩分の摂取量を“見える化”するサービス。容器メーカーの東洋製罐グループホールディングス(東京都品川区)、および栄養管理アプリを提供しているおいしい健康社(東京都中央区)と共同開発した。
専用容器(デバイス)は、顆粒状の調味料をワンプッシュで一定量(0.3g)出し、回数で使用量を記録するタイプと、液体調味料を入れて重量差から使用量を記録するタイプを用意。計量スプーンなどを洗う手間はないという。
デバイスはスマートフォンとBluetoothで同期。利用者は専用アプリ上で使用量を確認できる他、アプリに配信される管理栄養士の減塩レシピなども活用して減塩に取り組める。なおアプリ内のレシピは、グラムではなくプッシュ数を表記しているため、誰でも味が決まりやすいという。
日本人の1日の食塩摂取量の目標は、男性7.5g、女性6.5g未満とされる。しかし実際の平均摂取量は男性10.9g、女性9.3gと摂り過ぎている(いずれも厚生労働省の調査結果)。おいしい健康の野尻哲也CEOは、減塩が難しい理由として、1)見た目では分からない、2)おいしさが犠牲になる、3)計量がわずらわしいを挙げ、これらの解消を目指してソルともを開発したとしている。
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