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ソニー「α9 III」使ってみた “異次元のカメラ”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(1/8 ページ)

» 2024年01月09日 19時42分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 今年一番の話題作である。新年早々にいうセリフではないけれども、そのくらいのインパクトがあるカメラなのだ。ソニーの「α9III」は。

ソニーの「α9 III」。ぱっと見た感じは他の機種(α9 IIやα7R Vなど)と区別がつきづらいのがαらしさ。超高性能機ながらコンパクトなのがいい

 見た目的には最新のα7/9系ボディで見た目は特に何か変わったところはないけれども、イメージセンサーが全く新しいものになり、それに伴って多くの斬新なリニューアルが行われた。

 その中心は、デジタルカメラでは初搭載となる「グローバルシャッターCMOSセンサー」。従来のローリングシャッターとは異なり、全画素同時読み出しが可能なのでメカシャッターが不要になる。

 メカシャッターレスのαがとうとう登場したのだ。

 本当に額面通りの実力を持っているのか、使ってみてその違いがすぐ分かるものなのか……結果、異次元のカメラでした。

グローバルシャッターは歪まないってどういうこと?

 何はともあれ、ミラーレス一眼初のグローバルシャッターセンサー搭載なのが一番のトピックなので、それが「実際にどう違うの?」「それほど差が出るもんなの?」というところから行きたい。

見た目は今までのα7/9シリーズと変わらないが中身はそんなに違うの?

 大きな違いは3点ある。

 1番めは「超高速移動撮影」時の歪み(ローリングシャッター歪み)ゼロだ。走る新幹線の車窓から窓の外を撮っただけという簡単なアレで済まないけど、とても分かりやすいので見て下さい。

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