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ソニー「α9 III」使ってみた “異次元のカメラ”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(8/8 ページ)

» 2024年01月09日 19時42分 公開
[荻窪圭ITmedia]
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いつものガスタンク。ちょっとアンダー気味だけど空哉グラデーションはきれいに出ててよし(24-70mm 24mm 1/1600秒 F8.0 ISO250)
新幹線のホームから見たライトアップされた夜の福山城の天守。夜空に白く輝く姿が印象的でした(24-70mm 70mm 1/80秒 F2.8 -1.0 ISO640)
なぜかサンタクロースが「賀正」を手にしているというなかなか日本らしい図(24-70mm 70mm 1/5000秒 F2.8 ISO250)

 今回は静止画、それもα9 IIIの特徴をチェックすべく動きものに重点を置いて使ってみた。動画時もグローバルシャッターのおかげでパンしようが高速な被写体を横から追いかけようが歪まないってのは大きなメリットかと思う。

 なおハイエンド機だけあり、拡張性は充実。

 メディアスロットは2つ。

メディアスロットはCFexpress Type AとSDカードの兼用スロットが2つ。連写を楽しむなら、CFexpressまではいかずとも、UHS-II対応SDXCカードは欲しいところだ

 反対側の側面はLAN、HDMI、シンクロターミナル、マイク、ヘッドフォン、USB Type-C、マイクロUSBとある。USBが2つあるが給充電で利用するのはUSB Type-Cの方だ。

プロの現場もフォローする豊富な拡張端子群

 バッテリーの持ちは、α9 IIと比べるとちょっと少なく、CIPA規格でファインダー使用時に約410枚だが、これは撮り方次第。1枚ずつ撮っていればそのくらいかもしれないが、連写しまくるような使い方だと1000枚は撮れる。ただ本格的に使うなら予備バッテリーか縦位置グリップ、給電用のUSB PD対応のモバイルバッテリーあたりは必須だろう。

 画質を最優先するならα1やα7R Vがあるわけで、こちらは電子シャッターならではの速さを自在に操れる動きもの(スポーツや野鳥、動物、モーターレース、電車など)に最適なスピード番長(いや番長ってレベルを超えてるよ、これは)といっていいと思う。

 かくしてこれぞミラーレス一眼でしかなしえない性能だ、ミラーレス一眼でしか撮れない画だ、ってのを見せつけてくれるヤバいカメラだったのだった。

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