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ソニー「α9 III」使ってみた “異次元のカメラ”だった荻窪圭のデジカメレビュープラス(7/8 ページ)

» 2024年01月09日 19時42分 公開
[荻窪圭ITmedia]
α7R Vと同じくチルトとバリアングルの融合型。さっとローアングル撮影をしたいときにチルトできるのは素晴らしい
毛繕いしている猫を地面すれすれにカメラを置いてチルトモニターで撮影。AFは動物瞳AFだ(24-70mm 70mm 1/3200秒 F2.8 ISO250)

 そして横に開くとぐるっと回してバリアングル撮影が可能だ。

横に開いて回せばバリアングルモニターとして使える

 ファインダーは約940万ピクセルの高精細タイプ。最高で240fpsのフレームレートまで選べる。ブラックアウトフリーなので飛んでいる被写体も追いやすい。

 飛翔するウミネコもきっちり追えた。首をちょっと傾げてるのが愛らしい。

優雅に飛翔するウミネコを連写ブーストで追った中の1枚。左下に黒い汚れがあるのはセンサーに付いてたゴミです、すみません。レンズ交換時に慌てて遮光幕が降りる前にレンズを外しちゃったときについたらしい(100-400mm 400mm 1/1250秒 F5.6 ISO250)

 と、動きものを撮るには素晴らしいカメラであるが、センサーが根本的に新しくなったとなると気になるのは感度回り。

 α9 IIIのISO感度は、ISO250からISO25600。それより上と下は拡張ISO感度(最高でISO51200)となる。ちなみにα9 IIは、ISO100からISO51200で拡張ISO感度でISO204800までセットできるわけで、前モデルより常用で1段、拡張で2段分最高ISO感度が低くなった。

 ベースとなっているISO感度がISO250と高いのは高感度に強いからではなく、むしろちょっと高めのISO感度で性能が出るようにチューニングされたんだと思う。

 確かに他のα7や9とISO25600あたりで比べると、ちょっとノイズが速めに増えてディテールが甘くなる感じはある。昨今の高感度に強いカメラに比べるとちょっと弱いけど、それが気になるレベルかどうかは使う人と被写体によりけりかな。

街灯の光条を出そうとF16まで絞ってISO12800で撮影。1/3秒だったけど手ブレ補正はしっかり効いてくれた(24-70mm 24mm 1/3秒 F16 ISO12800)

 もう1枚、飼い猫に指を嚙まれたの図。こういうときは室内でも速めのシャッタースピード欲しいからね。

飼い猫に指を差しだしたら嚙まれたの図。目元あたりや背景を見るとざらつきがある(24-70mm 47mm 1/800秒 F2.8 ISO25600)

 では、最後におまけでいつものガスタンクを含む3枚を。

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