ITmedia NEWS > 速報 >

人工衛星「EYE」から地球を撮影してみた 思わぬ写真が撮れた(2/3 ページ)

» 2024年01月18日 12時15分 公開
[芹澤隆徳ITmedia]

 撮影できない、撮影しづらいものは他にもある。EYEのカメラは常に太陽の反対側を向いているため(理由は後述)、日の出や日の入りは撮影できない。

 また地球の夜側にいるときはカメラは宇宙を向いているので、地上の夜景は撮れない。日食や月食、月と地球の同時撮影なども撮影機会が限定されすぎて難しい。昼の地球と星を同時に映すのも露出が異なるので1枚では難しい。

 逆に撮影しやすいのは、明るい物、適切な露出が予想できるもの、雲が気にならない風景、広角側での撮影。このあたりのコツはナビゲーターがしっかり教えてくれるはずだ。

雲が少ない時なら日本もちゃんと撮れる(以下、出典はソニー)
ヒマラヤ山脈。雲がなければこんなにくっきりと写る
アラル海。雲がなければ…以下略
バハマ周辺。カリブ海が美しい
オリオン座と地球の大気。露出は異なっても、このくらいの比率なら一緒に撮れそうだ
撮影の難易度。明るい物、、適切な露出が予想できるもの、雲が気にならない風景、広角側での撮影がオススメ

EYEの受難と復活

 なぜEYEは常に太陽を背にしているのか。EYEが撮影した写真は全部ダウンロードできないのか。こうした疑問に対しては、EYEの状況を説明する必要がありそうだ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.