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2023年スマホ世界シェア、Appleが初の1位に 13年間トップだったサムスン陥落

» 2024年01月18日 15時30分 公開
[MACお宝鑑定団]
MACお宝鑑定団

 米調査会社のIDCが、2023年のスマートフォン市場調査結果を発表した。米Appleが出荷数ベースで史上最高の市場シェアを獲得し、通年シェアで初めて首位に立ったという。2010年から韓国Samsung Electronicsがシェアトップをキープし続けていた。

2023年上位5社、世界のスマートフォン出荷台数、市場シェア、前年比成長率

 全体として、世界のスマートフォン市場は依然として厳しい状況にあるものの、IDCによるとその勢いは急速に回復に向かっているという。IDCのWorldwide Quarterly Mobile Phone Trackerの速報データによると、2023年の世界のスマートフォン出荷台数は前年比3.2%減の11.7億台となった。

 これは過去10年間で最低の出荷台数だったが、マクロ経済的な課題と年初の在庫増が主な要因で、2023年第4四半期の出荷台数は前年同期比8.5%増の3億2610万台となり、予想の7.3%増を上回ったようだ。

 2023年のAppleは、出荷数が2億3460万台(前年比3.7%増)でシェア20.1%を獲得。Samsungは、2億2660万台(同13.6%減)でシェアは19.4%だった。

2023年第4四半期上位5社、世界のスマートフォン出荷台数、市場シェア、前年比成長率

 IDCのワールドワイド・トラッカー・チームのリサーチ・ディレクターNabila Popal氏は、「2023年後半には、新興市場での急成長に起因する中国Transsionや中国XiaomiのようなローエンドAndroidプレーヤーの力強い成長も見られたが、最大の勝者は明らかにAppleである」と分析する。

 「Appleはトップ3の中で唯一毎年プラス成長を示しているだけでなく、史上初めて1位を獲得している。最大の市場である中国において、規制の強化や中国Huaweiとの新たな競争に直面しているにもかかわらず、である。Appleの継続的な成功と回復力は、積極的な下取りキャンペーンと無金利分割払いプランに後押しされ、今や市場の20%以上を占めるプレミアム端末の増加傾向によるところが大きい」(Popal氏)

 IDCのRyan Reith氏(ワールドワイド・モバイル&コンシューマー・デバイス・トラッカーグループ バイスプレジデント)は、「市場上位の全体的な順位変動は、スマートフォン市場における競争の激しさをさらに浮き彫りにしている」という。

 「AppleがSamsungのランクダウンに一役買ったのは確かだが、Android市場全体が多様化しており、Huaweiは復活して中国国内で急速に進出し、中国OnePlus、中国Honor、米Googleなどのブランドは、ハイエンドの低価格帯で非常に競争力のあるデバイスを発売している。また、折りたたみ式端末や、スマートフォンのAI機能に関する議論が活発化している。全体として、スマートフォン分野は非常に興味深い時代に向かっている」と分析している。

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